GBP/USDマンスリーレビュー:2023年4月以降の予測
市場調査
今日のGBP/USDは、インフレと中央銀行の政策が市場の注目を集めそうですが、4月の住宅価格データが焦点となり、控えめな見通しとなっています。英国の小売売上高は景気の回復力を示し、4月のBRC小売売上高モニターは5.2%増となり、予測の4.7%増を上回った。
英国のポジティブなデータにもかかわらず、世界的な景気後退懸念から、中国の貿易統計への関心が高まった。4月の中国のドル建て貿易黒字は881億9000万ドルから902億1000万ドルに拡大し、予想の716億ドルを大きく上回った。輸入は前年比7.9%減、輸出は8.5%増となり、予想以上に輸入が減少したため需要懸念が生じた。
今日はこの後、経済指標の発表はなく、金融政策委員会のメンバーの発言も予定されていないため、メディアのコメントがGBP/USDに影響を与えそうです。今朝、通貨ペアは0.01%減の1.26161ドルで推移しています。
テクニカル指標は何を語るのか?
ブレイクアウトセッションの延長には、ポンドは1.2633ドルのピボットを超え、1.2653ドルの第一主要抵抗線(R1)と月曜日の高値1.26686ドルを目指す必要があります。ブレイクアウトセッションには、支持的なリスクオンセンチメントが必要です。上昇幅が拡大した場合、ポンド/米ドルは、1.2689ドルの第2主要抵抗線(R3)と1.2744ドルの第3主要抵抗線をテストする可能性があります。
ピボットを突破できなかった場合、1.2597ドルの第1主要サポートレベル(S1)が視野に入ってくる。しかし、リスクオフの売りが発生しない限り、ポンド/米ドルは1.2550ドル以上で推移し、1.2577ドルの第2主要サポートレベル(S2)が下値を限定することになるでしょう。第3の主要サポートレベル(S3)は1.2522ドルにあります。
4時間足チャートのEMAは強気のシグナルを伝えており、GBP/USDは1.25548ドルの50日EMAを上回っています。50日EMAは、100日EMAからさらに乖離しており、強気なシグナルを発しています。主要サポートレベルと50日EMAの上に留まることは、R1(1.2653ドル)からR2(1.2689ドル)へのブレイクアウトをサポートします。逆にS1 (1.2597ドル)を割り込むと、S2 (1.2577ドル)と50日EMAが注目され、突破されれば弱気シグナルとなる可能性があります。